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「――それに、僕の分もあるんだ。おそろいだよ」
ポケットに入っていたもうひとつを出して、亜也美ちゃんに見せる。
そして、最初に見せていたほうを亜也美ちゃんの小さな手のひらの上に置いた。
「ありがとう、和輝くん。大スキ!」
――ドキッ!
……な、なんだ……?
心臓がドキドキし始めたぞ……?
顔も熱くなってきた……。
「和輝くん?」
黙っている僕を、亜也美ちゃんは不思議そうに覗き込む。
キラキラ輝く瞳を直視できずに、僕は思わずパッと顔をそむけ、勢いよく立ち上がった。
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