青いガラス玉

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「おばさんもきっと心配してるよ、早くお家に帰ろ。僕もついてるから、おばさんにちゃんと謝ろうよ、ね?」 そう言って、僕は亜也美ちゃんの左手を取った。 コクンと小さく頷いて、亜也美ちゃんが立ち上がる。 涙はもう完全に引いてるみたい。 よかった、やっぱり笑顔のほうがカワイイや。 夕日も傾きかけた帰り道。 手をつないで歩く僕たちの影が、長く伸びていた。 僕は、隣の亜也美ちゃんをチラッと見た。 不思議だった。 なぜ、亜也美ちゃんの泣き声が僕の耳に届いたのか。 だって、僕がいた所から秘密基地まで、けっこう離れていたんだから。 本当なら聞こえるはずがない。 だけど、僕には間違いなく聞こえたんだ、亜也美ちゃんの声が。
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