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「…で?何をして遊ぶというのですか?」
「お!興味もってくれたんだね?よかった~」
へらへらと笑いながら私を見やる、そんな姿を見るとやはりまだ子供だと思ってしまいます。
アルフレッドさんがガサガサと音を立ててポケットから取り出したのは一枚の紙でした。
そこには『日本の遊び』と書いてあり、いろいろな日本の遊びが記録されていました。
「菊と遊んでみたくていろいろ調べてきたんだ、それでなんだけど…」
リストにはピンク色のマーカーペンでいろいろとチェックがしてありました。
はないちもんめやかごめかごめ…カルタにコマ回し…
そのチェックリストの中からアルフレッドさんが指さしたのは…
「だるまさんが転んだ…ですか。」
「言葉みたいな名前の遊びだね。…これ凄く気になったんだ。」
「でもこれは大人数でないとできない遊びですよ?」
二人では無理です。と言うや否やアルフレッドさんはフフフ…とあやしい笑みを浮かべました。
正直、気持ち悪いです。
そんな私の意見などつゆ知らず、眼鏡に手をかけ自信満々にアルフレッドさんは言いました。
「そんな事だろうと思って手は打ってあるのさ!」
その叫び声と共に玄関の方からまた聞き覚えのある声が聞こえました
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