プロローグ

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反射的に右手で右足を抑えると、手の平に感じる温かいヌルリとした感触。 一気に追いついた半魚人のその長い爪が、一撃で太ももを切り裂いたのだ! 足の傷は相当深く、すぐに立ち上がる事が出来ないあたしは、とっさに上半身をひねるようにしてバッと後ろを振り返る。 ――すぐ目の前に、二撃目を振り下ろそうとする半魚人の姿――
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