凶子!(体験談編 1話)

2/11
33173人が本棚に入れています
本棚に追加
/465ページ
あれは、漸く自衛隊にもなれ後輩も出来たある夏の日の事。 同じ部隊の同期3人と、夏の休みはどう過ごすかを相談していた。 私『なぁ~! お前ら、どうするんよ… 夏の休み』 B『これと言って、予定は無いな…』 C『右に、同じ(笑)』 D『なんじゃ! 結局、誰も予定無しの 色気の無い野郎の集まりかよ~!』 私『(笑)仕方ないさ! 女性自衛官は、全て彼氏付き!』 C『かまってくれるのは、パンチの聞いたフィリピンの飲み屋だけ(笑)』 B『さみしいね~!』 私『いずれ、下から見たことも無いキノコはえるぞ?』 4人『アハハハ~ 終わってるわ!』 馬鹿な話をしながら、ゆっくりとした時間を過ごした。 後日から、1週間の予定で 野外演習が始まり 皆、バラバラに訓練を開始した。 夜は、演習場の宿舎に泊まり、酒を飲みながら騒いでいた… かなり、夜も深まり皆寝ている。 酔いが回って、暑い体を冷やすため、自販機に飲み物を買いに、私は外に出た。 C『えっ!マジ!マジで? 本当に?嬉しいわ~♪』 自販機の横で、やたら浮かれてるアホを見つけた! 私『楽しそうやの~ 何浮かれてるんや?』 C『ななな… 夏の休みの予定は、まだ決まってないやろ?』 私『まだやで・・・・・』 C『良し! 絶対に、予定入れるなよ!』 私『ほへ? なんやあるんか?』 C『女性達と遊ぶんや!』 私『うぉー! でかした!でかしたぞ大将』 私は、新しいビールをCの口に流し込み、喜んだ。 B『騒がしいやっちゃの~ 何や…』 私『大将が、やってくれましたよ旦那… 女性達とデートだとよ…』 B『なにぃ~(笑)』 酔っぱらい3人は、肩を組み合わせ踊った… D『何何何? お楽しみは、3人だけ? 俺は、のけ者なわけ?』 C『ナイナイナイ、それはあり得ない!』 その後、かなり遅くまで 4人の宴は続いた…
/465ページ

最初のコメントを投稿しよう!