深紅のスポーツカー

6/6
33173人が本棚に入れています
本棚に追加
/465ページ
『ふざけるなよ… 何が、事故車無しだ! 2度と来るか…』 怒りを、店員にぶつける友人。 『お客様? どうしましたか? うちは、事故車は扱っていませんよ?』 『面白い! じゃあ… 俺の左側に座っている血塗れの女性は、一体誰なんだ?』 私は、はっきり店員に聞いてみた。 『はぁ? 知りませんよ… 悪い冗談は、止めて下さい!』 店員は、逆ギレする。 車は、店に到着… ブチキレた友人は、支配人を呼び出した! 勿論、付き添いの店員も一緒だ。 一連の事情を話、問い詰めた。 そんな事は、無いの一点張りに、ついに友人は… 『わかった! そこまで言うのなら、今から友人の鑑識官に頼んで、調べ貰うが構わないか?』 『えっ! それは、営業妨害ですよ…』 そこで、初めて自分の身分を明かした友人。 『悪いが、俺警察官ですから… 今日は、非番なんですがね? この場合、表示規定義務違反と詐欺に当たる可能がありますから… 令状申請しますね?』 支配人が、止めるのも聞かずに、署に連絡… 手早く、令状発行になってしまう… 2日後、支配人が捕まった事は言うまでもない。 しかし、話はこれで終わらない… 深紅のコルベットは、違う店に出された… 彼女を乗せたまま… 完
/465ページ

最初のコメントを投稿しよう!