開口

5/32
前へ
/223ページ
次へ
エデン『あ、いや、そんな…頭を上げて下さい。』 エデンは何度も頭を下げられ、少し恥ずかしくなり鼻を掻きながら呟いた。 少女はニコッと笑い顔を上げる。 先程、パッと見た感じ綺麗だと思った少女はよく見ると本当に綺麗だった。 綺麗なブロンドの髪は肩の辺りまでスッと真っ直ぐ伸びている。 ずっと見ていたら吸い込まれてしまいそうな感覚になる大きな瞳。 少し潤んでいるその瞳は淡いブルーで、今日の透き通った青空の色と似ている。 年は自分より五つぐらい下だろう。 エデンは気が付くとじ~っと少女を見つめたまま固まっていた。 少女『な、何ですか?顔に何か付いてますか?』 少女はあまりにもエデンが顔を見てくるので顔を真っ赤にしてアタフタしだした。 エデン『あっ…。ごめん…。』 エデンは慌てて目を逸らした。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

152人が本棚に入れています
本棚に追加