開口

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エデン『あぁ、別にたいした事じゃないですよ…。だって俺エントール軍の兵士ですから。とは言っても敗残兵ですけど…。』 アレックス『そうでしたか。』 サラ『へぇ~。道理で強いわけだ。』 更に感心したように二人が頷く。 その二人があまりに感心した様子なのでエデンは少し恥ずかしくなった。 すると、アレックスが不意にサラに話し掛けた。 アレックス『お嬢。それにしてもシンが本格的に軍事行動を起こしたみたいです。急いで彼等と接触しなければ…手遅れになるかもしれません。』 アレックスの言葉にサラは暗い表情で答えた。 サラ『そう…。まずはこの山を越えなきゃね。』 そんな二人のやり取りを聞いていて、エデンは気になったが深く聞いてはいけないような気がして黙っていた。 サラ『エデン…。私達、急がなきゃいけないから…。助けてくれてありがとね。』 アレックス『私からも今一度御礼を言わせて頂きます。』 二人は改まった感じでエデンに頭を下げた。
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