開口

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エデンの言葉にアレックスは『そうでしたか…』と答え、話を続けた。 アレックス『あの後、シン軍はセイツの領内に進攻。次々に砦や陣地を奪って行き、とうとうセイツの王都の隣の都市グラス付近まで達したそうです。更にシンの王都パンダリアから十二将騎士団率いる近衛部隊が数隊出陣したらしいのです。』 エデン『十二将騎士団…。あいつらか…。』 アレックス『ただ、セイツ側もグラスを失ったら後が無いため全軍をグラスに集めて対抗しているようです。』 エデン『エントールは援軍を送ってないのですか?』 エデンはアレックスの目を見ながら聞いた。 アレックス『すみませんがエントールの情報は聞いておりません。』 エデンは下を向いてしまった。 アレックスはそんなエデンを見て言った。 アレックス『ですが、エントールも黙ってはいないと思いますよ。セイツが敗れれば次は我が身ですからね。おそらく、援軍を送っているでしょう。』 サラ『そうだよ。しかもエントールには四天王って呼ばれてる人達が居るんでしょ?その人達がシンを食い止めてくれるよ。』 サラがエデンの肩に手を置いて言った。
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