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シン兵『ま、参った。頼むから命だけは助けてくれ。』
一人、生き残った兵はエデンに対して命乞いをしだした。
手に持っていた剣を捨て、地面に座り込み頭を下げた。
しかし、エデンは剣をシン兵に突き付け鋭い目で睨み付けた。
エデン『…ふざけるな。貴様達は今まで、そうやって命乞いをしたソフィアやギャスパーの人達にどんな仕打ちをした?十年前、同じ様に土下座した俺の父や母を笑って斬り殺したのは誰だ?生憎だが、俺は貴様等を許すなんて感情は持ち合わせていない。覚悟を決めろ…。』
エデンは心の底から憎しみや怒りの感情を搾り出し、冷たく言い放った。
あまりにも冷たく暗い視線を向ける目の前の青年にシン兵は心の奥底から怯えた。
だが、何としてでも生にしがみつきたいシン兵は最後の望みにかけ話し出した。
シン兵『あ、あんたがシンの事を憎んでいるのは分かった。だが、お、俺は純粋なシン兵じゃないんだ…。元々はチョークの兵で、仕方なくシンに従っているんだ。な?俺達はシンに国を奪われた者同士。あんたと同じなんだよ俺は。だから頼む命だけは…。』
シン兵はすがるようにエデンを見上げ頼み込んだ。
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