152人が本棚に入れています
本棚に追加
エデンは何とか立ち上がったのだが足元が覚束ない。
エデン(クッ…。油断した…。しかも、こいつは中々強いようだな…。)
大男はエデンに追い打ちをかけるでもなく、ただ槍を肩に担ぎながら笑いながら口を開いた。
隊長『小僧。お前はジワジワいたぶって殺してやるよ。ハッハッハ…覚悟しろよ。』
エデン『フンッ…。やれんのかよノッポ野郎。』
エデンも負けじと挑発する。
エデンはようやく頭のフラつきが収まって来た。
お互いが、体勢を整え武器を構える。
エデンは先程やられた右足首を地面に付けグッグッと力を入れる。
エデン(よし。かなり痛むが折れては無い様だ。だけど、長くは戦えないな…。ならば一気にケリを付けてやる。)
お互い構えた所で二人を一瞬の静寂が包む。
近くの木々に小鳥が止まりさえずっている。
しかし、二人の発する殺気に気付いた小鳥達は一気に飛び立った。
それが引き金となりエデンは駆け出した。
最初のコメントを投稿しよう!