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しかし、大男は一瞬でエデンの思惑を感じ取り槍を止めた。
そして自分の左側から迫り来るエデンの剣を受けるために槍を構えた。
『キィンッ!』
鋭い金切り音が周囲に拡がる。
エデン『くそっ!』
隊長『ふざけた事しやがる…。だが中々いい考えだったぜ。まぁ、俺には通用しなかったがな。』
そういうと、大男はエデンの頭を掴むと右膝を叩き込んだ。
エデン『グアァ…!』
顔に走る激痛を耐えようとしたが、大男は容赦なく膝を打ち付ける。
必死に逃れようと右手の剣を振りかざす。
だが、エデンの必死な抵抗も右手首を大男に掴まれて無駄に終わる。
それから一体どれぐらい殴られ、蹴られ、地面にたたき付けられただろう。
エデンは意識を保つので必死だった。
隊長『ハッハッハ。小僧!あまり意気がるとこうなるんだよ!俺達シン軍に逆らったんだ。楽に死ねると思うなよ…。』
大男は倒れたエデンの頭を踏み付けながら笑った。
その時、エデンの霞む視界に一つの影が横切った。
それと同時に頭に感じていた大男の足が離れた。
エデンが顔を上げると、大男と謎の人物が対峙していた。
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