開口

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謎の影は大男を倒すとエデンの方へ近づいて来た。 エデンの目の前には手を差し延べるアレックスの姿があった。 アレックス『大丈夫かい?随分派手にやられたみたいだね。』 エデンは差し延べられた手を取り立ち上がった。 エデン『ありがとうございます。もう少しで殺される所でした。イテテテ。』 そう言って顔の腫れ上がった部分を押さえる。 アレックス『すまない。ひ…、あ、いや、お嬢を安全な所まで連れていってたので少し遅くなってしまった。それにしても無事で良かった。』 エデン『いえ、助かりました。ていうか、アレックスさんめちゃくちゃ強いですね。あの男を簡単に倒してしまうなんて…。』 エデンがそう言うとアレックスは謙遜するように答えた。 アレックス『いやいや、あれでも必死だったよ。あの男はシン軍の隊長クラスの中でも強い部類だからね。油断してたらこっちも危なかったよ。』 エデンは心の中で(全然、余裕だったじゃん。)と、思ったが口には出さなかった。
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