開口

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エデンの言葉に軽く頷きアレックスは口を開いた。 アレックス『お嬢、実は少し困った事になりました。さっき、一人のシン兵を殺さずに少し尋問したんです。そしたら、私達を捕まえる為にガボアの隊が動いたらしいのです。』 エデン『ガボア?』 アレックス『ガボアとは十二将騎士団の一人です。他の奴らと違って戦場に出る事は無いんですが、こういう裏の仕事を得意とする奴で、その性格は残忍で目的を達成するためなら何でもするような男です。』 エデン『また何でそんな奴がサラ達を?』 エデンの言葉にサラが答えようとした。 サラ『あのね…。エデン。実は…』 アレックス『お嬢!!』 サラの言葉を遮り、アレックスが声を荒げる。 サラはアレックスが急に大声を出した為にビクッとして俯いてしまった。 アレックス『エデン君。すまないが詳しい事は言えないんだ。分かってくれないかな。』 エデンは気にはなったが黙って首を縦に振った。
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