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ゼフ『いや、スマン、スマン。確かに心中穏やかでは無いが、お前に全部見透かされていたとはな。成長したもんだと考えてたら、つい嬉しくてな。』
カメル『いえ、自分はまだまだ青い子供です。』
カメルはゼフの言葉に小さく首を振った。
ゼフ『ハッハッハ。謙虚だな。いい事だ。死んだ姉さんも安心してるだろう。………カメル、ここは陣中じゃないから普通に話せ。俺もお前もたった一人の家族なんだからな。』
そう言うとゼフは近くのコップに水を汲みカメルの前に置いた。
すると、カメルは今までの張り詰めた表情が嘘かの様にニッコリと微笑んだ。
カメル『ありがとう、叔父さん。』
そして、コップに注がれた水を一口、口に運ぶと静かに話し出した。
カメル『それで、シンの援軍だよね?』
すると、ゼフは驚いた様に目を見開いた。
ゼフ『ほぉ~。こりゃ驚いた!俺の心の中まで見透かしてるとはな!お前が将軍となって軍を動かす日も、そう遠くないな。ハッハッハ。』
カメル『そうやって、からかわないでくれよ。』
カメルは、しかめっ面で言った。
カメルが膨れていると、ゼフがようやく真剣な顔付きになって話し出した。
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