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一斉に放たれた矢は突撃中のシン兵達の前線部隊に次々と突き刺さっていく。
放たれた矢の中でも、線を引いたように真っ直ぐ、鋭く飛んでいく矢があった。
カメルの矢は一直線に将らしき男に向かい飛んでいく。
しかし、男の手に持った剣で払われ矢は真っ二つに折れ、地面に落ちた。
だが次の瞬間、男の喉には矢が突き刺さっていた。
『ゴポッ!ガフッ…。』
男は馬から転げ落ちた。
男が落ちながら地面に着くまでの一瞬で見たのは、城壁の上で弓を構えたカメルの姿であった。
カメルはセイツ軍の中で1番の弓使いだった。
普通では考えられない程の早撃ちで矢を放ったのだった。
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