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将を討たれたシン軍は出鼻をくじかれたため、隊列が急に乱れた。
セイツ軍の一斉射撃により先頭を走っていた兵達は皆、倒れる。
しかし、ずっと後方の兵達は前線の様子を伺い知れないため前への突進を止めない。
そのため逃げようとする兵と後ろから進んでくる兵達がぶつかり、更に混乱が広がる。
その様子を城壁から見ていたカメルは後ろに居た兵に指示を出した。
カメル『近くにいる部隊を集めろ!混乱しているシン軍を叩くぞ!』
そう言うとカメルは城壁を駆け降りた。
その頃ゼフはクロック山の部隊の指揮をとっていた。
ゼフ『やみくもに矢を撃ち返すな!しっかりと飛んで来た方向を見極めるんだ!』
山からは一定の間隔で矢が降り注いでいた。
兵やゼフは板で作った盾に体を隠し矢を避けていた。
その時、カメルの部隊の兵がゼフの隣に来た。
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