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巨大な門が音を立てながらゆっくりと開かれていく。
そして、門が完全に開ききったと同時にカメル率いるセイツ軍が一気に飛び出した。
皆がそれぞれに雄叫びをあげながら走る。
先頭に立ち馬で駆けるカメルは先刻、自分が射殺したシン軍の将の近くに迫った。
馬で駆けながらだったのではっきり確信は持てなかったが、カメルは内心喜んだ。
というのもすれ違い様に見えたシン軍の将の死体は長い髪に眼帯をした男だった。
カメル(記憶が正しければこの風体は十二将騎士団のシープラス…。僕はやったぞ!)
十二将騎士団の一人を仕留めたという喜びと興奮で、カメルは馬の手綱を握る手にいっそう力が入った。
ゼフからの指示を伝えるべく伝令兵が東門に到着したのはカメル達が出撃して間もない時だった。
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