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ゼフがクロック山の守備部隊に指示を終え、東門に向かっている時だった。
前方から慌てふためいた伝令兵が走って来た。
相当急いでいたのか、ゼフの前に辿り着く前に足をもつれさせて転んでしまった。
その様子を見たゼフは何事かと伝令兵の方へ駆け寄った。
ゼフの周りにいた他の兵達も同様に駆け寄る。
ゼフ『どうした!?何故そんなに焦っている?』
ゼフが伝令兵の体を起こすのを手伝いながら聞いた。
伝令兵『ハァハァ…。将軍、ハァハァ大変です。ハァハァ…、』
ゼフ『待て待て。一度落ち着け。おい、誰かこの者に水をやれ。』
ゼフは周りの兵に向かって言った。
周りにいた兵の一人が懐から水の入った容器を取り出し伝令兵に渡した。
伝令兵は渡された水を一気に飲み干すとゆっくり深呼吸をし、話し始めた。
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