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一方、シン軍を追撃するカメル達は勢いに乗り逃げるシン兵を次々と討ち取っていた。
カメル『進め!このままシン軍を叩き潰すんだ!』
馬上からカメルの激が飛ぶ。
カメル自身も手に持った弓や剣を交互に使い次々とシン兵を仕留めていく。
しかし、カメル達がグラスから1キロ程離れた所で今までバラバラに逃げていたシン軍が徐々に一つにまとまりだした。
カメルはその様子を瞬時に察知した。
と同時に今まで熱くなっていた自分の心が急に冷めていくのが解った。
カメル(しまった…。これは、罠だ…。)
カメルは進軍を止める為に号令をかけようとした。
しかし、時、既に遅く北と南からそれぞれ一万のシン軍が姿を現した。
カメル『全軍!退けー!』
カメルの声も虚しくセイツ軍は完全に袋のネズミと化していた。
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