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カメルの渾身の力を込めた矢が放たれる。
空気を裂きながらシープラスの眉間へと真っ直ぐに飛んでいく。
その時、シープラスは背後から身の丈程もある長刀を出した。
そして目にも留まらぬ速さで剣を振った。
寸前まで迫っていたカメルの矢を一瞬にして叩き落とした。
しかし、カメルは先刻と同様に二の矢を、更に三の矢を放っていた。
矢の三連射がカメルの今の渾身の攻撃だった。
シープラスもそれを感じ取っていたのか再び剣を振る。
『キン、キーン!』
二度の金属音がした後、カメルの二の矢、三の矢は地面へと突き刺さっていた。
それを皮切りに三方からシン軍がセイツ軍に突撃を開始した。
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