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殆ど戦意を失った千人のセイツ軍は押し寄せるシン軍という波に飲み込まれていく。
武器を交える様な音は響かず、一方的に息の根を止められていくセイツ兵の悲痛な叫び声が辺りを覆う。
兵『う、うわ~。や、止めてくれ…こ、降伏するから…ウグッ…。』
シン軍はセイツ兵の降伏を受け入れない。
ただ、淡々と仕事を済ませるかの様に武器を振るう。
カメル『何て、何て光景だ…ぼ、僕は…。』
カメルは自分の軍の人間が次々と殺されていくこの絶望的な光景に言葉を詰まらせていた。
更に、軽率な行動で味方を死地に追いやってしまった自分を憎んだ。
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