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カメルの声が響き渡ると、次第に軍の混乱が収まって来た。
カメルは間髪入れずに叫んだ。
カメル『よく見るんだ!奴らは我々より数も少ない!強行突破して、グラスへ戻るぞ!』
すると、今まで怯えた表情だったセイツ兵達の顔に落ち着きが出て来た。
そして、隊列が整いだした。
カメル『よし!では行くぞ!全軍突撃~!!』
カメルの号令と共にセイツ兵達は雄叫びを挙げながら走りだした。
しかし、シン軍も負けじと突撃してくる。
遂には両軍入り乱れての混戦になった。
カメルは馬の走る勢いをそのままに相手の軍の奥深くまで突き進んでいった。
混戦の中では弓は役には立たないため剣を片手に戦った。
シン軍の兵達もカメルがセイツの将だと分かっており次から次へとカメルに向かって来た。
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