グラス近郊の戦い

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ジャック『…シープラス……。ゴメ……助かる…。』 ジャックは尻の砂を叩きながら立ち上がった。 シープラスはジャックの方を向かずに答えた。 シープラス『いいって事~。それより早くセイツ軍を追え~ってトリーンが怒鳴ってたよ~。』 ジャック『……分かった。』 ジャックは頷くとすぐに代わりの馬に乗った。 しかし、ゼフがそうはさせまいとシープラスの長剣を横に逸らしシン軍に突っ込もうとする。 シープラス『させないよ~。』 シープラスは体制を崩しながらゼフに切り掛かる。 普通の剣ならば届くはずの無い距離だったが、シープラスの剣は長剣。 的確にゼフの脇腹を捉えていた。 だが、ゼフも瞬時に殺気を感じ取り槍で防ぐ。 ジャック『…今だ!……進軍開始!』 ジャックは珍しく大きな声を出すと、馬を走らせた。 その後をシン軍近衛部隊が続く。
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