グラス近郊の戦い

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カメル『しまった…。』 先刻、カメルに斬られた兵達は自らを囮にしてこの好機を狙っていたのだった。 倒れたカメルの周りをシン兵が取り囲み一斉に武器を構えた。 しかし、カメルは冷静に頭を働かせ直ぐに自分を軸に剣を円を描くように振り回した。 周りのシン兵は足を切り裂かれ振り下ろす武器に力は無かった。 力無い攻撃はカメルに致命傷を与えることは無かった。 カメルは立ち上がると目の前のシン兵を蹴り倒し、いち早くシン兵の包囲を突破した。
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