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シープラス『やれやれ…。』
シープラスもボソッと呟くと身体に鞭を打ち剣を構え待ち構えた。
『今よ。打ちなさい。』
女の声と共にゼフに向かって複数の矢が飛んで来た。
流石のゼフも予想外の攻撃に避けきれず肩と脇腹に矢を喰らってしまった。
シープラス『トリーン!?』
トリーン『何をやってるの!?一人相手に一人で戦うなんて!こうやって遠巻きに矢を射れば簡単じゃない!』
トリーンはシープラスを怒鳴り付けると直ぐに周りの兵にゼフを捕らえるように命じた。
シープラス『殺さないのか?』
シープラスがトリーンに近付き尋ねる。
トリーン『えぇ。グラスを抜いた後にどんな備えがあるのかとか色々聞き出したいし、なにより彼が捕まったとなればセイツ軍も降伏しやすくなるでしょう。』
シープラス『まっ、何にせよ助かったよ~。』
シープラスはゆっくりと息を吐き、そのまま捕らえられるゼフの姿を眺めた。
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