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タイガ『ゴラァ!!ぶっ飛ばされてーかっ!!』
タイガは怒鳴り散らしながらシン軍の中を突き進む。
一見すると武器も持たずに戦っているように見えるが、彼の拳には鋼鉄が仕込まれており一撃で敵の骨を粉砕していく。
シン軍の兵達は口々に恐れの言葉を吐く。
『し、四天王のタイガだぁ~!』
『に、逃げろ~!命が幾つ有っても足りねーぞ!』
タイガの突き進む地面には次々とシン兵の死体の山が築かれていく。
すると、別の方向からもシン兵達の悲鳴が上がる。
『こっちにはゲンだぁ!』
『うわぁ!バケモンだコイツ!』
ゲンは馬鹿でかい鉄球の付いた鎖を振り回し、鉄球をシン兵の上から振り下ろす。
グシャッという音を立てて4~5人のシン兵が見るも無惨に潰される。
ゲン『ぶち殺すぞ!クソ共がぁっ!!』
ゲンは普段のおっとりした表情はすっかり影を潜め、修羅の如く猛り狂っていた。
ゲンは自分の後ろに続くエントール兵達に指示を飛ばす。
ゲン『タイガ部隊はこのまま戦線を押し上げろ!俺の隊は一点突破で東へ行くぞ!』
兵『ハイッ!』
一斉にエントール軍が二つに分かれていく。
するとタイガ部隊の一人がゲンに近づいて来て尋ねる。
兵『ゲン兄!うちの頭はどうなってるんで?』
ゲン『タイガなら勝手に一人で暴れ回ってんだろ。まぁ、あいつの事だ。怪我はしたとしても死にゃしねーよ。放っておけ。』
兵『…ですね。』
タイガ隊の兵は苦笑いしながら頷いた。
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