グラス近郊の戦い

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グラビット『セイツの将?』 グラビットが首を傾げた時、シープラスが口を開いた。 シープラス『あぁ~ゼフ将軍の事か~。悪いけど~もう捕らえて本国へ移送中だよ~。』 ゲン『そうか…。』 ゲンが呟くと同時にいつの間にかトリーンがグラビットの手をどけていた。 トリーン『悪いけど彼は私達の最大の戦利品…。簡単に渡す気はないわよ!』 ゲン『フン!今、此処で十二将四人を相手にする程バカでは無い…。今日はとりあえずグラスを守れたから良しとしておこう。』 そう言うとゲンは軍を引き始めた。 そして最後に振り返り一言呟いた。 ゲン『次に会う時は覚悟しとけ…。』 ゲンが去るとトリーン等も軍を返した。 陣に引き返す道中グラビットがトリーンに向かい声をかけた。 グラビット『どうする?グラスにエントールが来たとなると、そう簡単には抜けないだろう。』 トリーンはしばらく腕を組み考えていた。 トリーン『……そうね。確かに今の戦力だけじゃ勝ち目は薄いわね。シュバイツ様に伺いを立ててみるわ。』 シープラス『あの~一つ提案があるんだけど…、』 トリーン『何?』 シープラス『ちょっとだけでいいから~休暇を…』 トリーン『は?無理!』 シープラスはガックリと肩を落とした。 それをジャックが慰めていた。
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