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結局、戦いが終わったのは太陽が地平線に隠れ出した頃だった。
グラスへと帰還したゲンやタイガはジュリアスの元へ戦況報告をしにきていた。
エントール軍は敢えてグラスの城外に陣を張った。
シンの奇襲に備える為である。
その陣中の奥の将軍用の幕舎に三人の声が響く。
ゲン『将軍~。シンはどうやら本気でセイツを落としに来てるよ~。』
ジュリアス『うむ…。どうやらそのようだな…。』
ジュリアスは机の真ん中に戦局図を広げ腕組みしたまま難しい顔をした。
ジュリアス『十二将が四人も出て来るとは…。三年前の大戦以来か…。』
すると、机に足を乗せたままタイガが呟く。
タイガ『ケッ…。四人とはいってもそれぞれタイマンに持ち込めりゃ全員、俺様が昇天させてやるよ!』
ジュリアス『そりゃそう出来ればいいが簡単にはいかんだろーが!』
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