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鍛冶場に向かうアレックスの後ろ姿をサラはニコニコしながら見つめていた。 『アレックスはね、剣だとか槍だとか、あーいうのに目がないんだ。』 サラは椅子に腰掛けたまま足をパタパタと動かしながらエデンに話し掛けた。 『確かに。あれ程の剣の腕なら武器とかに詳しいんだろうな。』 『うん。昔から暇があれば剣についての書物ばっかり読んでたし。』 サラはどこか懐かしむ感じで遠くに視線を向けた。 そんなサラをしばらく見つめていたエデンは気になっていた事を聞いた。 『あのさ。』 急に話し掛けられたので驚いたのか、サラはハッとした表情で視線を戻した。 『なに?』 『いや、シン軍に追われてる理由とか詳しい事は話さなくてもいいんだけど、サラとアレックスの関係って…どういう繋がりなんだ?』 サラはエデンの質問に多少考え込む様子を見せたが、次第に頬を赤らめながらモジモジしだした。 『えっ?も、もしかして、エデンは私とアレックスが…その、何て言うか…恋仲だと思ってるの?』 『え?』 『し、し、心配しなくてもあたし達はそんな関係じゃないから…。』 『…。』 『だ、だから、エデンが嫉妬する必要…』 『…ねぇ。サラ…。何か凄い一人で突っ走り過ぎてないか?』
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