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『ところでさ、サラ達はこれから何処に向かうんだ?』 気まずい雰囲気を嫌い、エデンはサラに尋ねた。 『えと…確か、ナバムの谷って所。ここから5日ぐらいはかかるらしいんだけど…。どうして?』 サラはエデンの質問に対して質問を返した。 エデンは頭を掻きながら照れ臭そうに口を開く。 『いや、アレックスさんの話じゃエントールへの道が塞がれてるみたいだし…帰れないんならサラ達に付いていこうかなぁ…なんて。』 そう言うとサラの方をチラッと伺う。 サラは何故かポカーンとした表情を見せている。 サラの様子を見たエデンは少し焦った感じで再び口を開く。 『いや、あの、アレックスさん一人でも充分サラを守れるのは分かってんだけど…今回のようにシン軍が大勢で来たら大変だろ?だからさ…その…』 エデンがブツブツ言い訳がましく呟いていると、サラは急に立ち上がり、エデンの方を向いた。 そして、若干大きな声で話し出した。 『うん。絶対一緒に旅するべきだよ!アレックス一人じゃ不安だし…やっぱりエデンみたいな人がついて来てくれたら安心だし。フフ…楽しみだなぁ。』 何処か遠くを見つめたまま嬉しそうな表情を見せるサラを見たエデンは逆にポカンとしてしまった。
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