ラグノーマ平原の戦い

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戦いが始まり半刻もしない内に形勢は連合軍側に傾いていた。 本陣ではセイツの将軍やレヴィン等エントールの軍団長が戦況を見守っていた。 レヴィンは近くの兵に指示を与える。 『よし。このまま数で押し切ろう。伝令兵!各隊長に伝えろ!左右より敵を包囲、殲滅せよ。』 一方、エデンは圧倒的優勢に進む戦局に違和感を感じだしていた。 (おかしい…。敵は1万5千、連合軍は7万。数で不利な事はシン軍も分かっているはず…。なのに何の策も講じないで正面から真っ向勝負してくるなんて…。) その時、後ろから声がした。 『エデン!』 『ガンプ隊長!』 『今、指示があった!我等の隊は南から敵を挟み込む。お前も付いてこい!』 『はい!(このまま数で押し切るつもりか…。何事も無ければいいが…)』
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