ラグノーマ平原の戦い

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エデンは何かひっかかる気持ちを持ちつつ南へと走り出した。 一方、戦場の中央付近では一人の男の手によって夥しいシン兵の骸が積み上がっていた。 あの歪んだ笑みに血が滴り、一層冷酷な表情のクロムである。 『ハハハハハ。弱い!弱すぎる!何がシンの強兵だ!…オイ。俺に傷の一つでも付けてくれよ。』 クロムはシン兵を挑発する。 シン兵達は、それに激昂するでも恐れて震えるでも無く無表情でクロムへと斬り掛かる。 『フン。力の差は歴然だが向かって来るか…。』 クロムは再び剣を握る手に力を込めた。 更に十数人を斬り倒した所でシン兵達が二つに割れ、その間から黒い兜に黒い甲冑の大男が現れた。
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