ラグノーマ平原の戦い

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レヴィンは突然の豪雨に戸惑っていた。 (まずい…、これじゃあ戦局がどうなってるのか把握出来ない。もし、シン軍に何か策があった時に対処出来ないな…。) レヴィンの不安げな顔を見たセイツの将軍の一人が声を掛ける。 『レヴィン殿。どうされた?気分が優れない様ですが?』 『…え?…あぁ、いえ、この突然の雨で戦場が見えなくなってしまい少し嫌な感じになってしまいました。』 『ハハハハハ。何だそんな事ですか。大丈夫ですよ。我が連合軍は数で圧倒しておる上、挟撃の体勢にある。敵に何か企みがあろうと捻り潰すのは時間の問題でしょう。』 『…はぁ、だと良いんですが。』 レヴィンの不安をよそに雨はさらに強さを増していった。
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