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ガンプがエデン達を逃がした頃、クロムは突然現れた大勢の近衛部隊に囲まれていた。
『チッ…何だこいつ等は…。』
クロムが警戒しながら周りを見渡すが近くに味方の姿は無かった。
(万事休すか…。……………………………………………こうなったら敵の一人や二人道連れにしてやる。)
クロムが意を決し敵軍へ飛び込もうと、足を一歩踏み出した時、
『それは懸命な選択とは言えないな。』
敵の方から声が聞こえた。
すると、敵軍の中から白馬に跨がり、赤と黒の豪華な甲冑に身を包んだ男が現れた。
男は馬に乗ったままクロムに近付き、更に話し掛ける。
『若いの。随分派手にやってくれたな。先程まで君が闘っている姿を見ていたが…その戦闘における冷徹さ。見事だ。』
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