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『ゴメンよ~隊長さん。こちとら任務だから見逃してあげれないんだ~。』
男は槍を構えガンプに向けた。
『くっ…。あいつらがなんとか無事に逃げ切ってくれればいいが…。』
『ま、そ~ゆ~事なんで、死んでもらうよ。立派な隊長さん。』
男が素早い突きを繰り出す。
ガンプは必死に避ける……が、男の槍は休む事なくガンプ目掛けて繰り出される。
『バシッ!』
槍はガンプの肩をかすめた。
『ぐぅ…。』
『おぅおぅ。休んでる暇は無いよ、隊長さん。』
膝がガンプの顎に当たる。
ガンプは意識が飛びそうになるが必死に踏ん張り踏み止まる。
体制を保ちながら苦し紛れに武器を男に向かって投げ付けた。
男が武器を避けている隙にガンプが姿勢を低くして腰につかみ掛かり倒した。
周りにいた近衛部隊の兵が動く…。
『手はだすなぁ~。こりゃ正々堂々の一騎打ちだから。』
倒されて圧倒的不利な体勢のまま叫んだ。
するとガンプに斬り掛かろうとしていた兵士達は動きを止めた。
ガンプは男に馬乗りになって拳を振り上げ叩きつけた。
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