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夜の暗闇が居心地よく部屋の窓という窓にカーテンを掛け光を遮断した。
なるべく他人との接触は避け、闇の中で一人瞑想していた。
そんな日々を過ごしていた自分も、城の膨大な数の書物を読みあさった。
兵法の書から商売の書物まで、様々な種類の物を読んだ。
書物を読んでいる時間は好きだった。
何故なら一人の世界に入れるから…。
ある日、古ぼけた一つの書物を見つけた。
あまりにも古すぎるのか埃を被り強い衝撃を与えたらすぐにバラバラになりそうな書物だった。
出来る限り慎重に、ゆっくりと表紙をめくる。
それには、この国の、そしてこの世界の歴史が記されていた。
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