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私は自分の存在価値を、生きる目的をハッキリと周りに知らしめなければならない。
その為には今のままではいけない…。
あの書物を読んだときに、私の行くべき道は明確になった。
それは自分の欲求を満たしつつ、この世界を本来の姿に戻せる。
それからは他人との関わりを積極的に行った。
私の王子という立場上、媚びへつらい阿る奴らは大勢いた。
そんな者達に私の志しなど到底理解出来るハズもなく…。
私は信頼しうる同士を集めた。
全ては私の目的の為、この世界の為に…。
シンの王子としての自分は仮の姿。
今しばらくは、この肩書を利用させて貰おう。
だが…時が来たら…。
何も知らずにヘラヘラとしている民。
偽りだらけの同盟の元、見せかけだけの平和を装う各地の王。
その全てを壊してやる。
その全てを消してやる。
たとえ、世界が闇に包まれたとしても…。
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