絶望の淵から…

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エデン『…この辺りだ。』 エデンが立ち止まった場所の周りには、おびただしい数の死体があった。 そのほとんどはエデンが昨日まで寝食を共にし、笑い合ったガンプ隊の面々だった。 昨日まで表情豊かだった彼等は、今は人形のように一点を見つめたまま動く事は無かった。 苦痛に歪み、まるで天に向けて憎しみをぶつける獣のような顔をしている者もいた。 エデンは体の痛みもそっちのけで鳴咽を漏らし泣いた。 そして、エデンはゆっくりと歩きだし、しばらく進んだところで一人の大男の亡きがらを見つけた。
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