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ジュリアス『ただ今、早急に軍備を整えておりますが…何しろ急な事態なのであと二日はかかるかと…。』
ジュリアスはエントール国王の問いに申し訳なさそうに答えた。
エントール国王『…そうか。なるべく急いでくれ。セイツが倒れてしまったら我が国も危うくなるのでな…。』
ジュリアス『はっ。』
エントール国王『カルバリー!直ちにセイツへ伝えるのじゃ。こちら側も急いで援軍を送る故、しばらく耐えてくれ。…とな。』
カルバリー『かしこまりました。』
エントール国王『…ところで、カンバスへ送った使者からは何か連絡はあったか?』
カルバリー『いえ…。おそらく今回も門前払いになるでしょうな…。』
エントール国王『そうか…。』
エントール国王は少し落ち込んだ。
その時、ジュリアスが口を開いた。
ジュリアス『国王にお願いがあるのですが…。』
エントール国王『何じゃ?』
ジュリアス『この度の援軍に四天王の内、二人を連れて行きたいのですが…。』
エントール国王『おぉ。それは私も考えておった。今回はシンも十二将騎士団が出て来ておるからの。奴らと戦うには四天王でないと相手にならんじゃろうからのぅ。』
ジュリアス『ありがとうございます。それでは私は今から参謀本部長と軍議がありますので、これで。』
ジュリアスはそう言うと国王とカルバリーに頭を下げ、王の間から出て行った。
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