四天王

6/17
前へ
/223ページ
次へ
ジュリアスが酒場の中へ入ると、店の一番奥のテーブルに二人の男が見えた。 片方はボサボサの髪を後ろで一つに縛り、この古ぼけた酒場には似合わない高そうな服を着た男。 もう片方は金髪の坊主頭で上半身は裸、その体には所狭しとタトゥーが彫ってある。 ボサボサの髪の男がタトゥーの男に向かって怒鳴り付けている。 ボサボサの髪の男『二度も続けてロイヤルストレートフラッシュが出る訳ねぇだろが!イカサマ野郎!』 タトゥーの男『そんな事言われても出ちまったんだからしょうがねーじゃねーか。』 タトゥーの男はニヤニヤ笑いながら馬鹿にしたように言った。 タトゥーの男『まぁ、今回は勝利の女神があんたにゃ微笑んでくれなかったってこった。…さぁ、あんたの有り金出してもらおうか。』 そう言うとタトゥーの男はボサボサの髪の男に金をよこせと手を差し出した。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

152人が本棚に入れています
本棚に追加