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ジュリアスが酒場の中へ入ると、店の一番奥のテーブルに二人の男が見えた。
片方はボサボサの髪を後ろで一つに縛り、この古ぼけた酒場には似合わない高そうな服を着た男。
もう片方は金髪の坊主頭で上半身は裸、その体には所狭しとタトゥーが彫ってある。
ボサボサの髪の男がタトゥーの男に向かって怒鳴り付けている。
ボサボサの髪の男『二度も続けてロイヤルストレートフラッシュが出る訳ねぇだろが!イカサマ野郎!』
タトゥーの男『そんな事言われても出ちまったんだからしょうがねーじゃねーか。』
タトゥーの男はニヤニヤ笑いながら馬鹿にしたように言った。
タトゥーの男『まぁ、今回は勝利の女神があんたにゃ微笑んでくれなかったってこった。…さぁ、あんたの有り金出してもらおうか。』
そう言うとタトゥーの男はボサボサの髪の男に金をよこせと手を差し出した。
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