四天王

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ボサボサの髪の男はタトゥー男の態度にいい加減頭に来たらしく、タトゥー男の手を払い、テーブルを蹴り倒した。 ボサボサの髪の男『兄ちゃん、金をたかるんなら相手選ぶんだな!』 そう言うとボサボサの髪の男は胸のポケットから小さいナイフを取り出しタトゥー男の首元に突き付けた。 その様子を見ていたジュリアスは「ヤレヤレ」といった感じで首を左右に振った後、近くにいた坊主頭の男に話しかけた。 ジュリアス『おい。あんたの親分止めた方がいいぞ…。』 すると男は薄ら笑いを浮かべながらジュリアスの方を向き言った。 男『グフフ…。あんたには悪いが親分があ~なっちまったら終わりだ。あのタトゥーの野郎は死ぬしかないぜ。』 ジュリアス『…いやいや、そういう事じゃなくてだな…。』 ジュリアスが呟いた瞬間、タトゥーの男が店の入口付近に立っている二人に気付き、こちらを向いた。 タトゥー男『おっ!オジキ!』 タトゥー男は首元に突き付けられたナイフなど気にも止めずにジュリアスに向かって手を挙げた。 タトゥー男『オジキぃ…、助けてくれよ。この人、俺がイカサマしたっつって金払ってくんねぇんだ。しかもナイフまで突き付けて来て脅しやがる。』 ジュリアス『………ハァ。一部始終は見ていたから知ってる…。タイガ。お前は毎度、毎度、騒ぎを起こさんと気が済まんのか?』 タトゥー男はヘラヘラ笑いながら答えた。 タイガ『俺は別に騒ぎを起こしたくてこんな事をしてる訳じゃないっつの。』 そう言い終わると、タイガは目の前に居るボサボサの髪の男の腹に蹴りを入れた。
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