四天王

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タイガの蹴りをまともに喰らった男は体が宙に浮いた状態のまま、壁まで吹き飛んでいった。 ボサボサの髪の男は白目を剥いて、口から泡を噴いたままピクピクと痙攣していた。 あまりに突然な事だったので坊主頭の男はしばらく唖然としていた。 だが、ようやく自分の親分がやられてしまった事に気付いたらしくタイガに向かって怒鳴り出した。 男『なっ…何しやがるテメェ!』 タイガは悪びれた様子も無く、両手を頭に組んで椅子にもたれ掛かっていた。 男『テメェ!ただじゃおかねーぞ!』 そう怒鳴り付けた後、男はカウンター近くに置いてあった空き瓶を手に持った。 ジュリアスはその様子を見た後にタイガに向かって言った。 ジュリアス『タイガ!俺は外で待っておくからさっさと済ませてこい…。大事な話がある。』 ジュリアスはそう言い終わると店の外へと出て行った。
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