四天王

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ジュリアスは店の外に出ると、先程買った林檎を取り出し一口かじった。 ジュリアス『…ム。うまい。』 ジュリアスが林檎を食べ終えた時、酒場の入口からタイガが出て来た。 タイガ『あいつら、シケてやがる!たったコレっぽっちしか持ってなかったぜ。』 ジュリアスがタイガの方を振り向くと、タイガがお札を団扇がわりにしてパタパタと扇いでいた。 ジュリアス『タイガ!何度言えば分かる!お前がこんな事ばかりするから軍の評判が悪くなるんだ!』 タイガ『だぁ~っ!わ~ってるって!でも最近はチンピラやゴロツキしか相手にしてねっての!』 ジュリアス『バカ!結局モメて相手に怪我させて金をふんだくってるだろうが!』 タイガ『あ~、はいはい…。俺が悪かったよ!ったく、オジキは相変わらず口うるせ~な。』 ジュリアス『…なっ!?お前は反省して―』 タイガ『あ~っもう!これじゃ話になんねーだろ?何だよ大事な話しって?』 ジュリアス『あ、あぁ。そうだったな。実は、今回急ぎでセイツに向かう事になったんだが…お前とゲンを連れていく事にした。』
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