四天王

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ジュリアスとタイガは街の中心部の大通りを歩いていた。 さすがは大国エントールの王都である。 街は活気に溢れ人々は生き生きしている。 タイガ『おぉ!カワイイお姉様!俺と一緒に一杯どうだぃ?』 タイガはすれ違った若い女に声を掛ける。 タイガ『おっと!こっちのお嬢さんも捨て難い。』 タイガが女に片っ端から声をかけていると、ジュリアスがタイガの目の前に立ちはだかる。 ジュリアス『アホ!女の尻ばかり追い掛けてないでさっさと歩け!』 タイガ『………。』 ジュリアス『オイ!聞いてるのか?』 タイガ『………。』 タイガはジーッとジュリアスの顔を見たまま返事をしない。 ジュリアス『な、何だ!?何だその顔は?』 タイガ『…オジキ。そんなんだから嫁さん来てくれないんじゃねーの?』 『ガツン!』 タイガは目に涙を浮かべ、頭に出来たタンコブをさすりながらジュリアスの後を追った。
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