152人が本棚に入れています
本棚に追加
タイガ『あっそ。呼べるもんなら呼んでみろっつーの!』
ジュリアス『タイガ!!』
タイガ『んだよ?こいつがグチグチ言ってるから正しい事を教えてるんだよ!』
ジュリアス『お前が出て来ると余計ややこしくなる。』
タイガ『あっ。ヒデー言いようだな。』
ジュリアスはタイガを無視して店長に話し掛ける。
ジュリアス『店長。実は私達も軍の人間です。ですから、こいつが食べまくった分は軍に掛け合って料金を支払いますので、ここはそれで勘弁してもらえませんか?』
店長『そ、そうですか。料金を支払ってくれるのであれば問題ありませんが…。』
店長はジュリアスの言葉で熱が冷めたのか、少し落ち着いた様子で答えた。
タイガ『ふん!ゲンキンな奴だな。』
タイガが小ばかにしたように呟く。
ジュリアス『だから、お前は黙ってろ!』
ジュリアスがタイガに注意した時、
ゲン『フゥ~。食べた食べた~。おかわり~。』
大男が食事を終え、やっと顔を上げた。
ジュリアス『ゲン…。お前はまだ食う気か…。』
ゲン『んぁ~?あ~ジュリアス将軍~。あとタイガも~。どうかしたの~?』
タイガ『よぅ。相変わらず食う時と喋る時のギャップは見事だな。ま~た太ったんじゃねーの?』
ゲン『う~ん、まぁ5キロぐらいかな~。へへへ~。』
ゲンは愛想よく笑いながら答える。
しばらくすると周りの人込みは無くなっていった。
ジュリアスはゲンの目の前に座り、タイガをゲンの隣に座らせた。
タイガ『おい。ゲン!もうちょっと詰めてくれよ!俺、ケツが半分はみ出してんだよ!』
ゲン『えぇ~、こっちだっていっぱいいっぱいだよ~。』
ジュリアス『ゲン、タイガ今から大事な話しがあるから聞いてくれ。実はな…』
ジュリアスはラグノーマ平原での惨敗、更にシンが十二将騎士団を戦場に投入してきたこと、そしてシン軍がセイツに進攻している事を伝えた。
最初のコメントを投稿しよう!