四天王

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タイガ『オジキ…。何て言ったらいいか…。俺ぁ、家族や兄弟が居ないから分かんねーけど。』 ゲン『将軍…。』 タイガもゲンも暗い表情のまま下を向いてしまった。 ジュリアス『……ふぅ。四天王が暗い顔をするな。』 ジュリアスが二人をなだめる。 タイガ『だってよぉ…俺…ガンプさんに金借りたまんまでまだ返してねーんだ。この前会った時だって、「金はいつでもいーから。」って…笑って言ってたのに…。ちくしょう…これじゃあ…返せやしねーじゃねーか…。』 タイガは目に涙を浮かべ話す。 ゲン『ガンプさん…。また今度~一緒にご飯食べに行こうな~って…言ってたのに~…。』 ジュリアス『そうだったな…。ガンプはお前達の事をよく可愛がっていたな…。』 ジュリアスは少し微笑んだ後、顔を上げて言葉を続ける。 ジュリアス『ガンプの…、弟の、仇は必ず討つ!そして、我がエントール軍の強さをシンに見せ付けてやろう!』 この日から二日後、ジュリアスを先頭にエントールの大軍勢がセイツに向かって進発した。
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