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しばらくして、ベイルが簡単な食事を持って来てくれた。
エデンはゆっくりと食事を味わう。
時々傷が痛むが、空腹には勝てずに痛みを無視して掻き込んだ。
エデンは五分と経たないうちに食べ切った。
エデン『フゥ~。』
ベイル『すまんな。もっとまともなモノがあれば良かったんじゃが…。』
エデン『え…いえ、ごちそうさまでした。ありがとうございます。』
ベイル『気にするな。ところで傷はどうだ?痛むか?』
エデン『まだ少し…。でも、ベイルさんのお陰で大分ラクです。』
ベイル『そうか…。本当はちゃんとした医者に診察してもらった方がいいんだが。何せ一番近い街はここから歩いて二時間は掛かるからのぉ。』
ベイルは腕組みして言った。
エデン『いや、充分ですよ。』
エデンは申し訳なさそうな表情で呟いた。
ベイル『ところで、エデンはソフィアのどこの出身なんじゃ?』
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