邂逅

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エデン『俺は、ノーススペードの出身です…。』 ベイル『…そうじゃったか。シンの殺戮が最初に起きた街か…。』 エデン『あの日の夜の事は…二度と思い出したくないぐらい…凄惨でした。』 ベイル『そうじゃろう…。わしは南のカルバンという街の出身じゃった。あの日は…月の綺麗な夜じゃった。』 エデン『まだ十歳でした…。父も母も、街の皆も、全て燃やし尽くされました…。何も出来ずに…大切なモノを一瞬で失った。生き残ったのは幼なじみの一人と俺だけでした。』 ベイル『可哀相にのぅ。』 エデン『自分を責めましたよ…。自分に力が無いから…もっと俺が強ければ…って。』 ベイル『何を言っておる。たかだか十歳の子供がどうこう出来る訳がなかろう…。』
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