邂逅

12/22
前へ
/223ページ
次へ
ベイル『そういえば、エデン。お主は剣士じゃったな?』 エデン『えぇ、一応そうです。』 ベイルは腕を組み、しばらく考え込んだ後、急に立ち上がった。 ベイル『エデン。付いて来てくれ。』 そう言うと、ベイルは部屋の奥にある大きな戸棚を横にずらし出した。 一人で動かすには中々大変そうだったので、エデンはベイルと一緒に棚を動かした。 戸棚の裏には扉が隠れていた。 ベイルはポケットから鍵を取り出し扉を開ける。 奥は暗かったが、扉のすぐそばにランタンがあり中の蝋燭にベイルが火を付ける。 ベイルは黙って奥へと進んでいく。 エデンも何も言わずにベイルの後に続いた。 しばらく進むと少し開けた部屋に出た。 窓は小さなものが二つあり、うっすらと光が差し込んでいる。 エデンは部屋を見渡し驚いた。 エデン『すげぇ…。』 思わず声を漏らしていた。 部屋には大量の剣、槍、盾など、様々なものが埋め尽くされていた。 その量は一つの軍団に配給しても余りあるほどだとエデンは思った。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

152人が本棚に入れています
本棚に追加